直前まで時間ないとか言って日誌書かなかったので、公演後くらい書こうかなって思いました。
長々と読みづらい文章になりそうです。先に謝ります。申し訳ありません。
今回私は一応舞台上には出ましたけど、どちらかと言えばスタッフの方で色々とやらせて貰いました。
だから、私の、スタッフとしての、なんとなくな感情を書きます。
ひとつ。
高校時代、私は美術部でした。
と言ってもデザインとかはよく分からなくて、形も取れなくて、
ただ色で世界を表現するのが好きなだけでした。
だから照明スタッフになりました。回路とか重い灯体とか私には不向きなものが色々あるとは分かってましたけど、
ただ舞台に色をつけれたら、色で世界を表現できたら……、それだけです。
仕込み期間になって、灯体を出来るだけ触りたくて、
しかし実は今回のパンフレットがギリギリまで出来ていなくて、明かりづくりのときはもうパンフレットの方に集中するしかありませんでした。
……それが少し悔しいです。
だから明かりについてまともに見れたのは本番中くらいでした。
こっそり言います。
私は今公演の照明が好きです。
それほど舞台上に出たわけではありませんし、照明が劇の全てでもありません、演劇は作る側のためだけのものではないとも分かっています。
でも今公演の照明が好きです。あの照明に照らされた世界が好きです。
夢の中の激しい色、小さな電球、雨の青、
特に緑の入った青い照明が好きです。
青い世界で言葉を交わしているシーンが、本当に好きでした。
もうひとつ。
写真加工もデジタルな作業も今までしたことなんてなくて、今公演色々と手探りなままやりました。
宣伝のためにチラシを渡したとき「キレイな青」ってそれを聞いただけで嬉しかったです。
雨が降っているみたい、水族館みたい、孤独、青いチラシを見て想像を膨らませてくださったならそれだけで嬉しいです。
『家族』の世界観を作る、伝える、その手助けになっていればいいななんて思ってます。
「青」を愛してる友達に見て欲しかったです。色彩を褒めてくださった先生は今回の「青」を褒めてくださるでしょうか
また、今回外回りの仕事や受け付けもやりました。
自分たちが公演をするためにこんなにも周りに協力していただいてたこと、ご厚意、お客さんの顔、礼儀、
初めて知りました。
自分たちだけで演劇をすること自体は出来るかもしれない。作品を作れるかもしれない。
でも、それを公演としてお客さんに見せるのは自分たちの力だけではないと、知っていたはずだけど理解していなかったことでした。
今まで私は役者のことばかり考えてました。
でも、舞台上にいる役者も、舞台を作るスタッフも、公演をするためのスタッフも、劇団には必要で。
場所を提供してもらって、宣伝していただいて、応援していただいて、観に来てくださるお客さんがいるから自分たちは公演が出来ている。それを実感できて本当によかったです。
どこまでも自分のことばかり書いてしまいそうです。やっぱり日誌を書くのは苦手です。
今回出来なかったこと、精進していきたいです。
そうですね、出来れば笑顔で。誰かが笑顔だと周りの人もつられて笑顔になっちゃうので。
最後に、
チラシを手に取ってくださった方々、公演のために協力してくださった方々、お忙しい中手伝ってくださった先輩方、
ご来場くださった皆様方
本当にありがとうございました。
今回、照明と情報宣伝美術チーフをやらせていただいた、キャスでした。
……『家族』に、…ひたひたに浸ってくださったなら嬉しいです。